「はたらく人の創造性コンソーシアム」が独自に行った創造性についてのアンケート調査では、「日本と米国では創造性に対する意識が大きく異なる」という結果が得られました。そして、創造性への意識の違いは、創造性を高めるための日々の行動や周りの環境づくりにも大きく影響していることがわかってきました。
私たちは同じアンケートで、創造性を高めるための取り組みや環境づくりに関しても聞きました。結果として、すべての項目で日本は実施率が低い実態が示されました。つまり、日本では創造性を高めるための取り組みが積極的に行われておらず、環境づくりも十分に進んでいないということです。
「2023年 働く人の創造性アンケート調査 =意識と取り組みの日米比較=」
(取り組みに関する設問の抜粋)
(出所)はたらく人の創造性コンソーシアム
【アンケート調査から分かったこと】
・日本は米国と比べて、創造性を高めるとされる取り組みや環境づくりのいずれについても実施されているという回答割合が少なかった。また、いずれも当てはまるものはないと回答した割合が非常に多かった。
・日本は創造性を高めるとされる取り組みや環境づくりについて、当てはまるものはないと回答した割合が非常に多かった。
日本では創造性があまり重視されていないという意識が、日々の取り組みに影響しているのかもしれません。逆に考えると、創造性を引き出すような環境や仕組みが整っていないから、そもそも創造性に対する関心が育ちにくいとも言えます。
あなたの職場では、さまざまなアイデアが生まれているでしょうか。自由な発想を広げ、より多くのアイデアが湧き出る環境にするために、何ができるでしょうか。私たち一人ひとりが、創造性を身近に感じることが、創造性を大切にする社会の第一歩になるでしょう。
では、なぜ創造性が重要なのでしょうか?次回は、社会や技術の変化をふまえて、創造性が大切だと言われるようになった背景を説明します。
※アンケートの詳細結果を含む詳しい説明は、プログレスレポート:「創造性」で切り拓く はたらく人の未来をご覧ください。
